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【操られ人形館】過去の創作ゲームとコメント(前編)

マインアウト プレイ風景

ゲームマーケット2020秋、お疲れ様でした。
操られ人形館のブースに来ていただいた皆様、本当にありがとうございました。

さて、気が付けば操られ人形館の創作活動も時期に15年目を迎えようとしています。
つい先日10周年とか言ったばかりで時の流れを憂わずにはいられませんが、少し過去のゲームを振り返ってみようと思います。お時間がございましたら、お付き合いくださいませ。

※ 出版系(パブリッシャー)の皆様で気になるゲームがございましたら、お気軽にお声がけ頂けますと幸いです。

操られ人形館:作品年表

【2006,秋】Alice
【2006.秋】ぴらぴらてふてふ
【2007.秋】宝石泥棒の予告状
【2008.春】KURUKURUKITCHEN
【2008.秋】The Majority(初版)
【2009.秋】Mine Out
【2010.春】Witch craft
【2010.春】Pregame of Majority2
【2011.春】The Majority(リメイク版)
【2011.春】The Majority2
【2011.秋】Invisible Hands(民の見えざる手)
【2012.秋】王宮の歩き方(Road to the Palace)
【2013.春】暗殺狂時代(GM2013春限定簡易版)
【2013.秋】暗殺狂時代(Age of Assassins)
【2014.春】ペクーニア(Pecunia)
【2014.秋】ロストレガシーレジェンド(Lost Legacy Legend)「暗黒議会」 
 ※発売元:ワンドロー
【2014.秋】とりっく&でざーと(Tricks & Deserts)
【2015.大阪】7つの紋章、7つの部族(7 Nations, 7 Symbols) 
 ※発売元:高天原
【2015.春】The Majority: Complete Edition ※発売元:Ninja Star Games
【2015.秋】セブン(セブンショット) ※発売元:イリクンデ
【2015.秋】暗黒議会 Dark Assembly
【2016.秋】Sweets Stack(スイーツスタック)
【2016末頃】オンリーワン 
 ※テンデイズゲームズ ペアーズコンテスト向け
【2017.秋】スイーツスタック プレイングカード
 ※ ゲームとしては「ハロウィントリック」
【2018.秋】Jumble Order(ジャンブルオーダー)
【2018.秋】妖怪セプテット 
 ※発売元:Ninja Star Games
【2019.秋】Jumble Order Old Tales(ジャンブルオーダー・オールドテイルズ)
【2020.秋】Cat in the box (新作)

春/秋はゲームマーケットないしテーブルゲームフェスティバル(既にわからない人ごめんなさい)合わせを指します。

Alice

既に年表でおなか一杯かと思いますが、まずは2006年の発表処女作『Alice』です。
非常に手作り感満載の作りたい欲先行型で、中身はMTG(MTG出身者は影響を色濃く受けますよね)風のテキストゲームですが、ゲーム中ドラフトで回り続ける手札の中からカードをプレイしていくというドラフトとデュエルを同時するゲームです。ストックと呼ばれる交換用の手札があったり、多人数プレイなので手札を横流ししてのコンビうち(トップ落とし)などができます。非常に派手な効果とコンセプトはお気に入りで当時20個程度しか作らなかった本作ですが、のちに2人用の『The Majority2』にリメイクされます。ゲーマー欲がでているので正直システムとしても難易度が高い作品です。

【難しさ】   ★★★★☆
【リメイク欲】 リメイク済み

ぴらぴらてふてふ

『Alice』と同時期に「素人ボードゲーマーNo1決定戦」という企画向けに創作したゲームです。
※ この企画の記事が既にWeb上にほとんどないんですが、、、時の流れを感じる。しょんぼり。
手札のお金を使って切手(得点)を取り合う競りゲームで、ちょっと細かい処理に特殊なことはありますがベースはオーソドックス。ポイントはお金に色(テーマ的には通貨で円とかドルとユーロとか)がついていて、競りには深く関係してこないのですが、ゲーム終了時に日本の切手は円がないとまともに得点にならず、アメリカの切手ならドルが必要という具合になっていて、残すお金と落とす切手のペアを意識しないとダメになっています。そこにバッティング要素が加わるゲーマー仕様。後に操られ人形館がよく言われる「人類に早すぎたゲーム」の1つでしょう…

【難しさ】   ★★★★★
【リメイク欲】 ★☆☆☆☆(実は『王宮の歩き方』の元ネタ)

宝石泥棒の予告状

このあたりからが本当の操られ人形館ですね(?)

メイフォローのトリックテイクですが、リード側がいわば攻撃役になり、フォロー側はリードされたカードと色がかぶると失点を受けるというドントフォロー仕様。「出来る限り避けるゲーム」ですが、ほとんどのカードには2色描かれています。これで逃げにくさ2倍。そして、リードされるカードも2色。これで4倍です。色がかぶっても失点の受け方?をコントロールできるため、多少血を吐きながらもリードをとってしまうという作戦もあります。かなりリメイクしたいのですが、この2色カードの視認性やプレイアビリティの担保がネックになっています。

名刺印刷がまだ主だったゲムマ浅草時代にオンデマンドで投入したのは良い思い出です。(当時学生なのに)

【難しさ】   ★★☆☆☆
【リメイク欲】 ★★★☆☆

KURUKURUKITCHEN

麻雀へのアンチテーゼ的思想から生まれた簡単ラミーゲームです。少ない役を手札目指すラミー系ですが、中央に盤面があり、テキサスホールデム的に共通の手札があります。盤面をくるくる動く駒がのっている場所が共有手札です。(例えば黒の駒が3にいるとすると全員黒3所持状態)プレイヤーの意図でガンガン動く駒をうまく予測して手札を揃えるのですが、動かした先で相手が上がってしまうといわゆる放銃扱い。「無駄な役の多い」「プレイヤーの意図がダイレクトに反映しにくい」「得点計算面倒」などなど大好きな麻雀への愛が噴出した作品になっています。これもかなりリメイクしたいですね。

【難しさ】   ★★☆☆☆
【リメイク欲】 ★★★★☆

The Majotiry

マジョリティ カード画像

再三の再販や海外版(Ninja Star Games様)などに発展した操られ人形館のシンボルにして、思い出深い作品です。
※ 『The Majority: Complete Edition』に同梱されています。
チーム戦をベースにドラフトをしてハゲタカ式でカードを並べていくゲームですが、ドラフトで手札が分かっているのでいわゆるバッティング(このゲームの場合、特殊効果ですが)の存在がわかりやすく、さらに色ごとに分かれた数字の蓄積を比較するため、ピックやプレイのメリハリが大事です。この比較も基本的に数が多ければ嬉しいはずなのですが、実は2位を狙うゲームだったりします。

操られ唯一のシリーズもの『The Majority』は多くの方に遊んで頂きました。改めてお礼申し上げます。

【難しさ】   ★★★☆☆
【リメイク欲】 リメイク済み

Mine Out

操られ初の重量級ゲームです。当時非常に評価頂いたゲームで、今も遊んで頂いている方がかなりいるようです。感謝感謝。
プレイヤーは鉱山街で人物を集めながら、鉱物を掘って売って人を正式雇用して得点を稼いでいきますが、このゲームの肝はタイトルにもなっているマインアウト。掘り出した鉱物は有限で鉱山が枯れてしまうと手元の該当鉱物も全て失われてしまいます。これは鉱物だけでなくお金(銀行が枯れる)にも発生するため、盤面の状況をしっかりと把握して、場合によっては協力してトップの資材を落としてねという感じの作りになっています。リメイクしたいのですが、なかなか踏ん切りがつかず5年ぐらいたちました!(汗)

【難しさ】   ★★★☆☆
【リメイク欲】 ★★★★☆

Witch craft

魔女裁判をモチーフにした正体隠蔽…と思いきや、魔女決めの投票ゲームです。
自分の担当キャラは秘匿ですが、どんどんと投票を重ねていき一定数以上行くと急にマイナス点が増えるので自キャラが破滅しないように気を付けながら得点を稼ぎます。調査をしながら疑いあうというテーマをかわいらしくまとめたつもりの操られ式人狼ですね。

【難しさ】   ★★★☆☆
【リメイク欲】 ★★☆☆☆

Pregame of Majority2

500円ゲームという販売価格500円(もちろん原価500円以下)のゲームを作ろうという企画に出した作品。
そもそもオンデマンド等が増えてきてジップロックや名刺の懐かしいゲームが減る中、そういうのも注目させよう的な趣旨があった気がするのに、『The Majority2』の宣伝ゲームとして投入したり(プレゲームも個人的にはかなり好きです)、印刷所使ったりなど問題児だったような気もします。ごめんなさい。
後述の『The Majority2』から特殊効果を無くし、シンプルにまとめたゲームです。

【難しさ】   ★☆☆☆☆
【リメイク欲】 ★★☆☆☆

The Majority2

マジョリティ2 コンポーネント画像

『Alice』の2人用リメイクにして『The Majority』シリーズの作品です。なんというか『Alice』がここで完成したというのが正しいですね。
派手な特殊効果とストック運用、コスト管理に加えてそれを許容する2人専用という枠組みが(たぶんですが)トレカ層などを中心に非常に支持頂きました。こちらも何度か再販をしており、『The Majority: Complete Edition』にも同梱されています。テキストに「(自分の)手札をすべて捨てる」と、普通のゲームだとわけわからんことがしれっと書いてある火竜党有力議員が今でもお気に入りです。

【難しさ】   ★★★☆☆
【リメイク欲】 リメイク済み

Invisible Hands(民の見えざる手)

インビジブルハンズ 支持者カード

お題達成型のトリテですが、自分のお題が分からずライバルのお題だけわかっている状況でスタートします。いくつか特殊な要素はありますが、マストフォローの中でライバルがお題を達成できなければ得点です。お題が柔いのでほっておくと達成してしまう…そこでそれを邪魔するのですが、そうすると相手が自分のお題に感づく。お題達成してももちろん得点です。これを互いにけん制しながら得点ゲインを目指すのですが、たぶん操られ史上最も難しいゲームです。今思えば正直やりすぎました…少しだけ反省しています。

【難しさ】   ★★★★★
【リメイク欲】 ★☆☆☆☆

大分長くなりましたので前編はここまで。
よろしければ後編もお付き合いください。

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