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【Yokai Septet Pocket Edition】妖怪セプテットの変遷

6月5日より、私の方でルールをデザインさせていただきました「妖怪セプテット」のポケット版(妖怪セプテットとしては第三版になると思います)のキックスターターが、Ninja Star Games様主導の元、開始されております。
このキャンペーンは6月21日まで実施されております。
内容は英語ベースになりますが、日本語ルールのPDFも公開されますので、是非ともこの機会にご検討ください。

キャンペーン:Yokai Septet Pocket Edition

さて、実はこの妖怪セプテットの原型となったゲームの発表は実は9年前、2015年の春になります。
ここでは少しこのゲームの変遷を追っていきましょう。

最初のこのトリックテイクが世にでたのは、2015年のゲームマーケット大阪。
高天原様から発表されました。覚えのある方もいるかもしれません。

「七つの紋章、七つの部族」(通称:なななな)です。
高天原様ホームページ
操られ人形館ページ

実はこのゲーム、操られ人形館の完全発案ではなく、イリクンデ様の依頼でルール作成を行ったゲームでした。
この後紹介する「セブン」というプレイングカード(特に決まったルールのないカード群)をイリクンデ様で発案し、そこに付属するルールの1つとして作成したものだったのです。

・妖怪セプテットにも引き継がれる独特のカード構成はイリクンデ様による発案
・トリックテイキングとしてルール発案は私
・これにいち早く目をつけてパブリッシュに手を挙げたのが高天原様

そんなゲームとして世に発表されたものでした。
ほとんど現在の妖怪セプテットとルールは変わりませんが、得点計算がやや伝統ゲーム的なものになっており、ここは妖怪セプテットになる際に現在の形に変更されています。

そして同じ年の秋、ゲームマーケット秋の作品としてイリクンデ様の「セブン」が発表されました。
イリクンデ様ホームページ
操られ人形館ページ

本来の目的を体現する形で発表されたこのルールは「セブンショット」と名付けました。
(7弾装弾できる銃のことです。7回トリックを取って失敗すると負けるという内容をうまく体現しており、個人的にお気に入りの名前です。)

ちなみに「七つの紋章、七つ部族」にも反映される伝統ゲーム風の得点ルールは、「セブン」にダイスが2つ付属することに由来し、
ダイスをスコアカウンターに使うためのルールでした。(なので妖怪セプテットの際に変更しました。)

「セブン」はプレイングカードですので、もちろん他のたくさんのルールが遊べます。
気になる方は是非チェックしてみてください。

今と同じ形になったのは2018年、Ninja Star Games様による「Yokai Septet」のキックスターターキャンペーンです。
これをきっかけに「妖怪セプテット」は広く愛されるゲームになっていきました。

日本らしいテーマに変わったこのゲームは、2022年には再度キャンペーンを行うほどのロングセラーになりました。

ルールの面からは主にスコアルールが変更になっています。
更に2023年、カナダのデザイナーSean Ross氏から2人用ルールが発案され、プレイ幅も強化されました。

そして今、トリックテイキングの遊びやすさを活かすため、持ち運びやすくなったポケット版がローンチされています。
非常にありがたいことに、このキャンペーンは皆様のご支援を頂き、すでに1200名以上の支持者と600%を超える達成率に至っています。

気になる方は、ぜひこの機会にポケット版をご検討ください。

最後になりますが、このゲームを世に出すきっかけをくださったイリクンデ様や高天原様、世界にこのゲームを届けていただいたNinja Star Games様、このゲームを遊んでくださった皆様や興味を持っていただいた皆様に感謝申し上げますとともに、より多くの皆様がこのゲームを楽しんでくれることを心より祈っています。

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